エル・シド

エル・シド

パッション、トロイ、ロード・オブ・ザ・リング等、近年は再びスペクタクル活劇が復活の兆しを見せてきているように思う。
そこで今回は、そんなスペクタクルの黄金期とも言うべき50〜60年代の作品をご紹介。
題名は「エル・シド」!
1961年アメリカ/監督:アンソニー・マン/出演:チャールトン・へストン、ソフィア・ローレン、ラフ・ヴァローネ他/カラー・184分
あらすじ:11世紀、スペインはムーア人の侵略により混乱の中にあった。そんななか、スペインの若き騎士ロドリゴエル・シド)は、激しい権力争いや宗教対立に巻き込まれ、国家追放の身となってしまう。
しかし、やがてムーア人の侵略が本格化してきた時、国家救出の為に再び彼は立ち上がるのであった…。
スペクタクル巨編の傑作(代名詞)といえば風と共に去りぬ十戒、そしてベン・ハーが挙げられるが、それらは皆4時間近くある文字通り大巨編なので、今回は時間の短いこちらを選んだ(と、言っても3時間なのだがwまあ、LOTRと同じくらいの上映時間という事で)。ちなみにエル・シドとは君主、指揮官という意味。
やはり本作最大の見ものは、実際に作られた壮大なるセットととほうもない人数のエキストラ達だろう。
近年ではこのようなものは大体がCG等で描かれる事が多いが、やはり実物の存在感は一味も二味も違う。
ストーリーの方も、少々宗教色が入っているものの、その実作品の殆どは最愛の女性との恋愛模様や大人数の決戦シーン、決闘シーン等にあてられているため、気軽な気持ちで見ることが出来る。
また、もはやこの手の作品には欠かせない存在となったヘストンの演技も冴え渡る。
たまには、こういうスペクタクル巨編も如何でしょう?