血沸き肉踊る(マジ)映画

さて、せっかく時間があるので何か見よう。とはいえ、久しぶりに名画でも見返そうか、なんて思ったのはいいものの「素晴らしき哉、人生!」や「我が道を往く」「グランド・ホテル」はあいにくと貸し出してしまって手元にない。
じゃあ、たまには羽目を外して、ぶっ飛んだ内容の映画を見よう、と思いながらも、みんな一線は超えていないものが多い(つまらない、という意味ではないので悪しからず)
ん?ちょっと待て!あるじゃないか!!一つだけ、あらゆる意味でぶっ飛んだ映画が!!!
と、言うわけで今回はこの映画を見返してみる。
ブレインデッド!!
さてこの映画、ホラー映画ファンならもはや説明不要なほどに有名な映画なのだが、ここを御覧になっている方の中にはホラーはあまり見ないという人もいると思うので、説明しよう。
あらすじ:時は1957年、南海の孤島スカル島にて、神獣ラット・モンキーが盗み出された。
所変わってニュージーランド。雑貨屋の娘パキータは燃えるような恋がしたいお年頃。それを見越した祖母が彼女を占ってみる。すると、近い将来ある男性と燃えるような恋をするという。
丁度その時、偶々店を訪れたのは近所でも評判のいいザコン孝行息子ライオネル。
最初は彼を邪険にするパキータだが、ひょんなことから彼が“お告げの男性”と知り、猛烈なアタックを開始する
…とここまで読んで思ったでしょうが、実際見ると読むよりも遥かに展開がすんげぇ強引
まあ、そんなこんなで動物園のデートにまでこぎつけるが、愛しの息子を小娘如きに取られてたまるかッ!!と対抗心剥き出しのライオネルのお母ちゃん(ベラ)も動物園へ。しかし、そこに(冒頭出てきた神獣)ラット・モンキーの毒牙がッ!!
と、見る見るうちに毒にやられ腐っていくお母ちゃん。健闘空しく命を落とすも、むっくり起き上がって一人、また一人と襲っていく。果たしてライオネルは、母の暴走を止め、パキータと結ばれる事ができるかッ!?
という、簡単に言っちゃえばゾンビ物のスラップスティック・スプラッタなわけだが、そんじょそこらのもんとは一味も二味も違う。
先ず驚かされるのは、この映画で使われた血糊の量はなんと25mプール一杯分!
スト20分はキル・ビルVol1なんて目じゃないくらい血が飛び出す。
まだまだ続く、墓場に現れたゾンビを老神父様が「成敗してくれる!!」と登場するのだが、大方いつものパターンだとあっさりやられるのが関の山。
しかし、今回は違うよ。私の蹴りを受けてみろッ!!というなりゾンビを投げます、蹴ります、折ります、殴ります!!めちゃくちゃ強いです。(しかし、結局は…)
そしてなんとこれも異色。ゾンビが子供作ります!!(爆)
「こんなぶっ飛んだ作品、一体何処の馬鹿が作ったんだ?」と思うだろうが、これ作ったのは、皆さんよくご存知のはず。
そう、既に知ってる人もいるだろうが、これ作ったのはロード・オブ・ザ・リングの監督=ピーター・ジャクソンだったりするのである
LOTRから入った人はさぞ驚く事だろうが、逆にバット・テイスト等から入った人も驚くだろう。
だってあのピーター・ジャクソンがあんな真面目な作品撮るなんて、予想もしてなかったもんw
んでも、確かにLOTRはすごいことは認めるけど、やっぱりジャクソンの真髄を垣間見たけりゃこれを見なきゃ、始らんだろうねぇ。
あ、ちなみにグロイのが苦手な人は、自重した方がいい。