ナザレのイエス

ナザレのイエス

昨年は「トロイ」や「キング・アーサー」などの伝説史劇大作が続々公開されたと同時に、キリスト処刑前夜を描いた「パッション」が大いに世間をにぎわせた。
と、いうことで、些か強引だが今回はキリスト関係で文字通りの超大作を紹介しよう。
題名は「ナザレのイエス」!!
1977年イギリス、イタリア/監督・脚本:フランコ・ゼフィレッリ/共同脚本:アンソニー・バージェススーゾ・チェッキ・ダミーコ/音楽:モーリス・ジャール/出演:ロバート・パウエル、ローレンス・オリヴィエアンソニー・クインイアン・ホルム、ロット・スタイガー、ピーター・ユスティノフオリヴィア・ハッセーアン・バンクロフト他/カラー、371分
あらすじ:キリストの全生涯を描いた文字通りの超大作。
随分大雑把というか、投げやりなあらすじになってしまったが、実際、そうとしか書けないのであえて目を瞑ってもらいたい。
恐らく、この映画のことを知っている人は殆どいないだろう。しかし、じゃあマイナーな映画か?といえばとんでもない。↑を見てもらえれば判ると思うが、スタッフ・キャスト共にかなりどころかとんでもなく豪華な顔ぶれである。
本作のすごいところはなんと言っても、時間が長いということもあって一つ一つのエピソードがきっちりと細かく描かれており、人物の描写も非常に細かく描かれているところである。
↑の役者たちは終始出ずっぱりというわけではなく、時にはチョイ役、という程度でしか出演していない人もいるが、皆素晴らしい演技を見せてくれているし、一部の役者の印象ばかり目立つ、というようなことがなく、非常にバランスが良い。
また、のべ1万人を超えるエキストラや、当時の衣装や建物などが実によく再現されているところもまた凄い。
上映時間は普通の長編大作を遥かに超越しており、なんと6時間11分もあるが、そのかわり、内容は実に感動的で、非常に見ごたえのあるものに仕上がっている。
何度も見られるものではないが、たまにはこういう、途方もなく長い作品も如何でしょう?










ちなみにこの作品、一昨年のクリスマスに“キリスト様生誕記念”とかいって最初から最後まで一切休み無しのぶっ続けで見た、という思い出のあるものだったりする…。流石にあれは死ぬ(否、昇天する)かと思った…w