暗闇の中に一人

と言う事でこの前の「アローン・イン・ザ・ダーク」の原作ゲーム。これをやるためにわざわざ3DOを買ってしまったw
難易度の高さ、完成された世界観、斬新なカメラアングル等が好評で世界中で大ヒットし、あの「バイオ・ハザード」の技術的な下地として知られて…いるかどうかは怪しい作品w
ぶっちゃけ、PSでアローン2をやったときはクリアできなかったし、妙にふざけてるものがあったので、1もこんなんだったらどーしよーかと思った。
確かに難易度は高いし、すぐ死ぬし、戦闘も難しいし、グラフィックも粗い。
でも断言するよ。これは間違いなく名作です!!
題材がクトゥルフ神話だけあって、終始不穏な空気が漂い、ゴシック調の屋敷の中を、ランプ片手に探索するのは正にホラーの定番。てか2と違ってすげぇ硬派なイメージ。
ゲーム中、物語の真相はあちこちにある書物や日記などを通して知ることができるのだが、これがよくある“物語の説明”といった感じのものではなく、本当の小説のように書かれていて、クトゥルフ神話の、“人知の及ばぬ何か”による恐怖というものを上手く表現している。
謎解きも、難解だけど、バイオのようにわざとらしいもの(館の中にややこしい仕掛けがある等)ではなく世界観にあったギミックが用意してあり、必要以上に不自然さを感じないし、屋敷がきちんと設計されているから、探索する楽しみもある。
その上、聞くところによると開発陣にプロのカメラマンが携わっているらしく、その場その場のカメラアングルがとても素晴らしい。
特に用もないのに屋敷の中をうろついているだけでもとても楽しい。
しかも、扉を開けたらアザトース、イスに座ってるヨグ・ソトースと言ったようなとんでもない世界を探険するなんて、正に“暗闇に一人取り残されてる”気分。
後半の洞窟などもいかにもな感じで、もう言う事無し。というか、個人的に「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」をゲームにしたような感じを受けた。
今までは、アドベンチャーはバイオだって思っていたけど、ここへ来て変わったね。
やっぱ、最高傑作はアローン・イン・ザ・ダークだよ!!