オペラ座の怪人

今日は我が友人呂布と「オペラ座の怪人」を見に行った。
本当は先週行くはずだったのだが、俺が風邪を引いてしまったので、今週に引き伸ばしたのである。
で、見終わった後の第一印象というのは、“とにかく歌が多い”これに尽きる。
もともと、見に行った友人から「歌が多い」と聞いてはいたのだが、これほどまでに多いとは思わなかった。必要のない部分や台詞の部分までも歌、歌、歌のオンパレードで、ここまで行くとミュージカルというより“やりすぎてしまった”ミュージカルという印象である。
が、しかし、歌は多いにしろ他の部分は良く出来ていると思う。それにあたしゃミュージカル大好きですからねw
ファントム役のジェラルド・バトラーはなかなかのナイスガイ&美声の持ち主で、どうやら彼は吹き替えなしらしい。
また、クリスティーヌ役のエミー・ロッサムも、若干17歳(現時点で18歳)ながらなかなかの歌唱力である。
ラウル役のパトリック・ウィルソンも、元々は舞台役者らしく、なかなかの演技を見せてくれる。
シャンデリアの幕が外され、あの有名な「オペラ座の怪人」のテーマが流れる中、徐々に荒れ果てた劇場に色が付き、再び甦っていくシーンや、墓地でのファントムとラウルの決闘(納骨堂から飛び降りてくるファントムはなかなか格好良かったよw。負けたけどw)ラストの、シャンデリアが落下していくシーンなど、なかなか見ごたえがある。また、ラストでファントムが一人悲しく「マスカレード…」と唄いだすシーンは、なかなか感傷的ですらある。
ミュージカル部分が多いと最初に書いたが、それでもなかなか良い曲が揃っており、特にメインテーマの「オペラ座の怪人」は、あの有名なフレーズをパイプ・オルガンが奏で、そこにパーカッションのリズムとヴォーカルが加わり、かすかに聞こえてくるエレキ・ギターの音がたまらなくカッコいい。
しかしね、こんなのは俺を含めて数えるくらいしかいないだろうけど、あの「ジャーン ジャジャジャジャジャーン」っていう部分を聴くたびピンク・フロイドの「エコーズ」を思い出すんだよ
ちなみに、そのエコーズが収録されている「おせっかい」が送り出されたのは1971年、対してこのアンドリュー・ロイド=ウェバー版の初演は1986年である。
それから、ファントムの正体が明かされるシーンでは、呂布と二人エレファント・マンじゃん!という見解になった。
と、色々と書いたが、結果として、ファントムの仮面はどんな原理で張り付いてるんだ!?という疑問は残るものの、元々がつまらない作品ではないし、なかなかよく出来ている作品だと思う。
ただ、やはり、マイ・フェイバリット・ムービーの「ファントム・オブ・パラダイス」には敵わない気がするよw