喰らえッ佛山無影脚!

セブンソード」を見てからドニー先生の勇壮をもっと見たいなぁ思ったので「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」を見返してみる。
しかしこの題名はややこしいね。セルジオ・レオーネ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」にも題名が似てるし、リンチェイ主演ではないよく判らないシリーズもいくつかあるし。
で、話を戻す。ストーリーは、我らがウォン先生が白蓮教とかいう宗教と革命を阻止しようとする政府の争いに巻き込まれる、というもの。中国動乱期が舞台なためストーリーは暗い暗い。
だけど、実際に見てみると、それほど暗いわけでもない。所々に笑える要素があるし、和やかな場面もあるし。
しかし、この映画の見所はそんなところじゃない。なんと言っても中盤そして後半ののドニー先生演じるラン提督とリンチェイ様演じるウォン先生の凄まじい棒術バトル、そしてション・シンシン演じるクン太子とのアクロバティックなバトル。
前者はもう、凄まじい速さで繰り広げられる。動きの速さと多彩さを誇るドニー先生とパワフルなリンチェイ様。こんな対決は滅多に見られない。
後者は、実にアクロバティックであるが、近年の作品のように無意味にワイヤーで浮かせるのではなく、動きに迫力をつけるために効果的にワイヤーワークが使われていて、ワイヤーはこう使うのだというお手本のようである。
そして、忘れちゃいけないのが音楽。なんていうか、体中の血が湧きだってくるというか、そんな感じなのである。
個人的に、男の単純な頭を虜にする音楽って、「燃えよドラゴン」のテーマ、「ロッキー」のテーマ、そしてこのウォン先生のテーマだと思う。
時代的には一昔前の作品になるのだけど、最近のカンフー映画はねぇ、と思ってる人は是非。