パラノーマル・エンティティー

ヒット作が公開されると真っ先に出てくるの類似モンのC〜級作品。
今回もとても紛らわしいタイトルの映画が出てきている。
それが「パラノーマル・エンティティー」配給は我らがクズ映画ファンの見方アルバトロス。
しかしこの作品はたちが悪いね。何がたちが悪いって本家より金がかかってるだけじゃなくて本家よりも面白いんだもの。
ストーリーは、まんま〜アクティビティーなので割愛させていただくが、見せ方が巧い。
アクティビティーの方では、影であるにしろ霊体が写り込んでいるのに対し、こちらは一切出てこない。
心霊現象もこちらの方が数段過激なものが出てくる。特に鈴の場面はなかなか凝っていて工夫を感じる。
びっくり要素や直接的な描写も若干出てくるが、不自然なものではない。というか、やはりホラーにはある程度のグロも必要である。
そして、こちらの家族は家を離れてみたり、心霊研究家に除霊を頼んだりとしっかり対処法を模索しているのも好感が持てる。
まあ、突っ込みどころはいろいろあり、アクティビティーも良い作品であることには違いないが(主人公たちの自分勝手さは置いといて)、アクティビティーが物足りないと思った人は、こちらの方がお勧めかも。
そして、題名で往年の迷作「エンティティー―霊体」を想像した人は、素直にその邪な考えを捨てましょう。