猿の惑星

リメイクがオリジナルに勝るという現象はごくごく稀なものであって、大体のものは良くて「良い線まで行くのだがちょっと…」というものである。
それで、本日のPLANET OF THE APES/猿の惑星もそんなリメイクのセオリー通りになってしまっていると思う。
確かに、CG技術は進歩したし、新たな解釈云々で頑張ってはいるものの、やはりオリジナル(映画版)のあの衝撃的なエンディングを垣間見ているものにとっては「何を今更?」という感じである。これは自分がヘストンのファンであるせいもあるだろうが、オリジナルにはやはり勝っていない。
それに、「シザー・ハンズ」や「エド・ウッド」等の良作を撮ってきたバートン氏の映画、という点でも、ちょっとハテナマークである。
この機会に、小説(原作)も読んでみようとも思ったが、あえて読まなくてもいいと思った。
傑作には違いないのだろうが、どーせ作者のブールが第二次大戦の時の腹いせに我々日本人を題材にして書いた小説なのだから(ちなみにこの「猿のモデルは日本人」というのは原作での話で、映画版の旧作「猿の惑星」のモデルは「全人類」ということらしい)。