ZOMBIO/死霊のしたたり

地上波では指輪物語という至極健全な映画がやっているのだけど、何度も見ているので敢えてパスして、今日は(も?)不健康な映画のコメントを書いてみる。
「ZOMBIO/死霊のしたたり」
80年代産のしょーもないB級ホラーに精通しているものまたはある意味でそういった物好きを目指しているもの(まあ、あんまいないだろうけど)が決して避けては通れない登竜門のようなB級スプラッタ。
見所はなんと言っても、ジョークのようなスプラッタ表現と後半に出てくるブロッケン伯爵(って言うらしいんだけど、元ネタは知らない…)もどきの教授が引き起こす解剖室での変態行為。というかこの場面が撮りたかったから映像化したのでは?と言われてる始末である。
原作は怪奇・恐怖小説に多大なる影響を与えたH・P・ラヴクラフト「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」
原作自体ラブクラフトはそれほど好かんかったらしいのでまあ出来自体はファンの人も目を瞑ってくれそうなものだが、確かに幾つかのエピソードだとかは原作をまあ映像化してるといえるのだけど、殆ど元ネタ状態。したがって後半の変態行為は描かれていないので勘違いはしないように。
ラヴクラフト作品の持ち味と言うのは映像で見せるゆな類ではないので、映像化をするのは困難である。したがって、殆どの作品はとんでもないものばかり(代表格が「ダンウィッチの怪」)であるのだが、そこんところを敢えて気にしないで、全くの別物と見れば、本作はなかなか面白い作品だったりする。一般受けはしないだろうけど。