ギニー・ピッグ

最近だと「ソウ」だとか「ホステル」、「マーターズ」などといった拷問系のスプラッタがやたら多い気がする。
日本でも「グロテスク」の登場で、日本もやればできるんだという事が証明された。
しかし、約20年前に、上記の作品群が裸足で逃げ出すような真正鬼畜作品がこの日本で誕生していた。
その名も「ギニー・ピッグ」
意味はテンジクネズミ。要はモルモット。つまり実験台という意味で、“五感を侵食する苦痛の限界点の実験の報告”とかゆーお題のもと、野郎3人が女性をひたすら虐待してく、というユメもキボーも勿論救いも何もない内容。
その内容というのも、「100発殴り、罵倒し、蹴り倒す」とか「雑音をヘッドフォンで20時間聴かせ続ける」とか、「マットレスに縛り付けてひたすら臓物を投げつける」等の、精神的肉体的にくるものばかり。
そして最後は、「針をこめかみから眼球に貫き通す」という凄まじい内容。
大体、こうした内容の作品て云うのは、グロ描写は意外とチープだったりするのだが、この作品は当時の最新鋭の特殊効果を存分に発揮して創られているので、免疫のない人は一生トラウマになりかねない。
しかも、ただグロいだけではなく、上記のような精神的に追い詰める描写が多いので、本当に陰惨な内容になっている。
画質もチープ、キャスト等の記載一切なし、というつくりなのだが、それがより一層不気味な印象をもたらし、まるで本物のスナッフビデオのような錯覚さえ覚える。
まあ、目の肥えた人には、「なんかおかしくね?」というようにいろいろと突っ込みどころも見つかってくるんだけど。
残虐度で言うと、2作目にあたる「〜血肉の華」が最も残虐なんだけれど、真にヤバい内容の作品は、間違いなく1作目だろう。